フレネミーの治し方|やめたい人のための自己観察と3ステップ改善法

フレネミーをやめたい人のために、行動のクセを直す自己観察と3ステップ改善法を解説する記事のアイキャッチ

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「友達のいい報告に、最初に出た言葉が『でも』だった」「言った1分後に、最低なことをしたなと思った」。フレネミーの治し方を探している方は、もう自分の行動に気づいていますよね。

結論から言うと、フレネミーは「治す」より「直す」で考えた方がうまくいきます。しかも直すのは性格まるごとではなく、一番よく出るクセ1つだけでいいんです。

この記事では、その1つの見つけ方と、気づく・止める・置き換えるの3ステップを案内します。衝動が出やすい場面、続かない時の落とし穴、1年後にどう変わるかも順に見ていきましょう。

目次

フレネミーの治し方は「治す」より「直す」でいい

先に結論

「フレネミー症候群」という呼び名を見かけますが、これは俗称です。フレネミーは病気ではなく、行動のクセです。治療という形はなく、出た瞬間に気づいて直していきます。この記事で「治し方」と書く時も、中身はすべて行動の直し方です。

『クセって言われても、もう性格になっている気がする…』。そう感じるのも無理はありません。何年も続いてきた言い方は、自分では性格と区別がつきにくいものです。

ただ、実際に直すのは「いい報告の直後に『でも』と言う」「聞いた話を別の人に話す」といった、決まった場面で出る行動だけです。場面が決まっているものは、場面の前に手を打てます。

例えばこんな場面です。
「実は、来月から希望の部署に異動できることになって」
「え、大丈夫?あそこ忙しいって聞くよ」
最初の一言が「でも」や「大丈夫?」になるのが、祝えないクセの出方です。ここを「よかったね」に変えるだけなら、性格を変えなくてもできますよね。

よく言われる改善の道筋は、自分の行動パターンに気づくことと、必要ならカウンセリングなど第三者の力を借りることの2つです。この記事も、まず自分で気づくところから始めます。

まず、一番出ているクセを1つに絞る

最初につまずきやすいのが、「全部やめよう」と決めることです。5つのクセを一度に見張ろうとすると、会話のたびに自分を監視することになって、疲れて続きません。

直すのは1つずつ。これが、この記事で一番覚えて帰ってほしいことです。

一番出ているクセを見つけるには、自分がフレネミーかも診断(12問)を使ってみてください。結果には3段階とあわせて、5つのクセのうち回答が一番集まったものが「一番出ているクセ」として表示されます。

まだ診断を受けていない方は、次の表で当たりを付けることもできます。

クセ直近1週間で心当たりがある場面
祝えない誰かのいい報告に、最初の一言が「でも」「え、大丈夫?」だった
情報を使う打ち明けられた話を、その人がいない場で話題にした
比べる相手の近況を聞いて、自分との順位や差を頭の中で計算した
裏表本人には言えない評価を、別の人に話した
距離のコントロール相手が他の人と楽しそうだと、連絡を減らして反応を待った

2つ以上に心当たりがある時は、直近で実際に言葉や態度に出た方を選んでください。頭の中で思っただけのクセは、後回しでいいんです。

相手に届いていないクセより、届いているクセを先に止める方が、関係は早く変わります。

「全部当てはまる」と感じた方へ

特徴を知った直後は、自分の言動が全部当てはまって見える時期があります。それは気づく力が付いてきた証拠で、クセが増えたわけではありません。表の中で、相手の反応が一番はっきり変わった場面を1つ選べば十分です。

やめ方は気づく、止める、置き換えるの3ステップ

フレネミーの直し方は、どのクセでも同じ3ステップで組めます。クセごとに違うのは、ステップ2で使う「止める合図」と、ステップ3で使う「置き換えの一言」だけなんです。

やめ方3ステップ
  1. 気づく:クセが出た直後に、心の中で「今、出た」と名前を付ける
  2. 止める:クセごとの合図を決めておき、言葉に出す前に一拍おく
  3. 置き換える:代わりの一言を1つだけ決め、毎回それを言う
フレネミー的な行動のクセを直すための、気づく・止める・置き換えるの3ステップと領域別の置き換えの一言を示した図解

ステップ1「気づく」は、出た後でいい

『言った後に気づいても、もう遅いのでは?』と思いますよね。実は、最初のうちは出た後に気づけるだけで十分なんです。

クセが出る前に気づくことは、初めからはできません。出た後に「今、出た」と名前を付ける回数が増えると、そのうち出る直前に気づけるようになります。

順番は「後で気づく」から「直前に気づく」、そして「出る前に止まる」です。この順番を飛ばして最初から止めようとすると、失敗のたびに自分を責めて続かなくなります。

ステップ2「止める」の合図は、クセごとに決めておく

一拍おくといっても、何をきっかけに止まるかが決まっていないと、気づいた時には言い終わっています。だから合図は、クセごとに前もって決めておきます。

一番出ているクセ止める合図(この瞬間に一拍おく)
祝えない「でも」と言いたくなった瞬間
情報を使う「あの子がね」と言いかけた瞬間
比べる相手の近況に数字や肩書きが出た瞬間
裏表本人がいない場で評価を口にしそうな瞬間
距離のコントロール連絡を減らして反応を待ちたくなった瞬間

一拍の中身は、息を1つ吸うくらいで十分です。長く黙ると不自然になるので、その間に次の「置き換えの一言」を出します。

ステップ3「置き換える」は、1つに固定する

置き換えの一言は、クセごとに1つだけ決めて固定してください。場面ごとに違う言葉を探そうとすると、探している間に元のクセが先に出ます。

一番出ているクセつい出る一言・行動置き換えの一言・行動
祝えない「でも、それって大丈夫?」「よかったね」で文を終える
情報を使う「あの子がね、実は」自分の近況に話題を切り替える
比べる「私はまだ〇〇なのに」「それでどんな気持ち?」と相手の気持ちを聞く
裏表本人不在の場での評価本人に言えることだけを言う
距離のコントロール既読のまま返さない用件があれば普通に返す

例えば祝えないクセなら、こんな形です。
「資格、受かったよ」
「よかったね!」
ここで文を終えます。「よかったね、でも次は…」と続けないのがコツで、助言は相手に聞かれてからで間に合います。

「よかったね」で終える、という単純なルールの方が迷わず使えるんです。うまい返しを考えるのは、クセが出なくなってからで大丈夫です。

衝動はいつ出る?先に決めておきたい3つのトリガー

改善が続く人と続かない人の差は、意志の強さではありません。「いつ出るか」を先に知っているかどうかです。

クセが出るのは、決まった場面です。5つのクセに共通して衝動が出やすいのは、次の3つの場面なんです。

トリガー起きる場面出やすいクセ場面の前にすること
いい報告を聞いた瞬間相手の昇進・婚約・妊娠・合格などの報告祝えない、比べる「最初の一言は祝う」と決めてから会う
二人きりで噂話が出た瞬間共通の知人の話題になった時情報を使う、裏表「本人がいたら言えるか」を基準にする
SNSで近況を見た瞬間相手の投稿を一人で見ている時比べる、距離のコントロール見た直後に連絡や反応をしない
フレネミー的な衝動が出やすい3つのトリガーと、それぞれの場面の前にしておく準備を整理した図解
トリガーは1つ特定できれば十分

3つ全部に備える必要はありません。自分のクセが一番よく出る場面を1つ決めて、その場面の前に一拍おく準備だけしておきます。準備の中身は「最初の一言を決めておく」程度で構いません。

いい報告の前に「最初の一言」を決めておく

1つ目のトリガーは、会う前から分かっていることが多いですよね。「あの子、転職が決まったらしい」と聞いてから会うなら、最初の一言はその場で考えなくていいんです。

例えばこんな準備です。
「今日は、何を聞いても最初は『おめでとう』で返す」
これだけ決めて会うと、「でも」が出る前に祝う言葉が先に出ます。祝った後なら、現実的な話をしても否定には聞こえにくいものです。

噂話は「本人がいたら言えるか」で止める

2つ目は、二人きりの場で共通の知人の話題が出た時です。ここで出るのは情報を使うクセと裏表のクセで、どちらも「その人がいない」ことが条件になっています。

だから合図は、「本人がここにいたら、同じことを言えるか」の1つで足ります。言えないなら、自分の近況に話題を切り替えてみてください。

SNSは「見た直後に動かない」だけでいい

3つ目のSNSは、相手が目の前にいないので「思う」だけで終わりやすい場面です。ただ、見た直後に連絡を減らしたり、別の人に「あの子また投稿してた」と話したりする形で、行動には出やすいんです。

見た直後の行動を一拍遅らせるだけで、比べるクセと距離のコントロールのクセが同時に減る方は多いです。反応するかどうかは、翌日に決めても遅くありません。

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改善が続かない時の落とし穴

直す努力が途中で止まる時、原因はたいてい次のどれかです。当てはまるものがあっても、それはよくあることなので安心してください。

よくある落とし穴
  • 全部を一度に直そうとして、会話のたびに自分を監視して疲れる
  • クセが出た自分を責め、「性格が悪い」という結論に戻ってしまう
  • 反動で謝りすぎたり相手を持ち上げすぎたりして、別の不自然さが生まれる
  • 「私、フレネミーだったの」と告白して、受け止める負担を相手に渡してしまう
  • 数日で結果を求め、相手の態度が変わらないことに落ち込む

「フレネミーだったの、ごめん」は言わなくていい

『ちゃんと謝った方が誠実なのでは?』と思う方も多いはずです。ただ、この告白は相手にとって「これまで敵だったと言われた」に近く、関係が急に壊れることがあります。

直したことは、言葉で伝えなくても、次にいい報告を聞いた時の最初の一言で伝わります。

直したことが伝わる形
  • 次のいい報告に、最初の一言を「よかったね」で返す
  • 「でも」が出た直後に「今のは無しで。おめでとう」と言い直す
  • 相手から聞いた話を、別の場で出さない
相手に負担を渡してしまう形
  • 「実は私、フレネミーだったの。ごめん」と告白する
  • 過去の言動を1つずつ挙げて謝る
  • 「もう気を付けるから見ていて」と相手に見張り役を頼む

自分を責めそうになった時の考え方

クセが出た後に「やっぱり私は性格が悪い」と思う時は、行動と人格を分けて考えてみてください。「でも」と言ってしまったのは行動で、人格ではありません。

ここが分けられないと、気づくたびに自己否定が増えて、気づきそのものが改善の力を奪ってしまいます。「今、出た」と名前を付けるのは、次に気づきやすくするためです。責める道具にしないでくださいね。

フレネミーにならないための3つの習慣

「今は出ていないけれど、フレネミーにならないために何をしておけばいいのか」という関心で読んでいる方もいますよね。予防といっても特別なことは要りません。クセが育ちにくい習慣を、日常に置いておくだけです。

フレネミーにならないための習慣
  • いい報告を聞いたら、最初の一言を祝福で終える練習を日常でしておく
  • 人から聞いた話は「本人がいる場で言えるか」を基準に扱う
  • 自分の近況を、人と比べずに評価できる基準(先月の自分など)を持つ

3つ目は、比べるクセの根元に関わります。比べる相手を他人から過去の自分に置き換えると、他人のいい報告は自分の順位と関係がなくなり、祝う余裕が生まれます。

例えば、同期の昇進を聞いた時です。「私はまだなのに」の代わりに、「先月の私より、今月の私はここが進んだ」と数えてみる。比べる先が変わるだけで、同じ報告の聞こえ方が変わります。

クセがどこから育つのかが気になる方は、フレネミーの心理・原因・家庭環境も参考にしてみてください。

1年後、関係はどう変わる?

直し始めた先に何が待っているのかを、先に書いておきますね。途中で「本当に意味があるのか」と迷った時の目印にしてください。

時期の目安自分に起きること相手に起きること
最初の数週間出た後に気づく回数が増える。行動はまだ変わって見えないほとんど変化なし
数か月出る前に一拍おける場面が増えるいい報告を先に話してくれるようになる
1年後置き換えの一言が意識せず出る。会った後に疲れない「話しやすくなった」と感じている

最初の数週間は、気づく回数が増えるだけで、行動は変わったように見えません。『やっぱり直っていない』とここでやめる方が多いのですが、気づく回数が増えていること自体が最初の変化なんです。

数か月続けると、相手の反応が変わり始めます。いい報告をあなたに先に話してくれる、といった形です。相手は理由を知らないまま「話しやすくなった」と感じているだけで、それで十分です。

1年後には、「フレネミーをやめたい」という悩みそのものを思い出さなくなる方が多いです。会った後に疲れない、相手のいい報告を聞いても自分の気分が下がらない。自分の消耗が減ることが、この改善の一番大きな結果です。

行動のクセを直した先で、人と会った後に疲れなくなった日常を象徴するイメージ写真
目印は「相手の反応」より「自分の消耗」

相手の反応は、相手の事情でも変わります。だから目印にするのは、会った後の自分の疲れ方です。前より軽い気持ちで帰れているなら、それが直っているサインです。

よくある相談:フレネミーをやめたい人から寄せられる質問

Yahoo!知恵袋には、自分のフレネミー的な行動を直したいという相談が寄せられています。趣旨を要約し、この記事の考え方で答えます。

自分がフレネミーだと気づいたが、直せる気がしない

直せる気がしないのは、「全部を直す」ことを想像しているからだと思います。直すのは、一番出ているクセ1つ、その中でも置き換えの一言1つです。

「よかったね」で文を終えるだけなら、今日からできますよね。頑張るというより、ルールを1つ決めて続ける形の方が現実的です。

直した方がいいかと聞かれたら、相手のためというより、自分が会った後に疲れなくなるためにおすすめします。

意図せず相手を傷つけたり、マウントを取ってしまう

「意図せず」というのが大事な手がかりです。意図していないなら、出る直前に気づければ止まります。

マウントは比べるクセで、トリガーは相手の近況を聞いた瞬間です。この場面の前に「まず相手の気持ちを聞く」と決めておくと、自分の話に切り替える前に一拍おけます。

傷つけてしまった後に気づいた時は、長い謝罪より、次の会話で最初の一言を変える方が相手には伝わります。

言っている時は何も感じないのに、1分後に「最低なことをした」と思う

言った直後に気づけているなら、それはもうステップ1ができている状態です。『何も感じずに言ってしまう自分が怖い』と思うかもしれませんが、直後に気づく力があるなら、次は直前に気づく段階に進めます。

やってみてほしいのは、その1分後の気づきに「今、出た」と名前を付けることです。何のクセが出たのかまで言えるようになると、次の同じ場面で合図が使えます。

その場で言い直すのも有効です。
「なんか今の言い方、嫌な感じだったね。ごめん、おめでとう!」
これで済むことは多く、1分後の後悔を次の一言に変えられます。

友達の顔を心から可愛いと思って言ったのに、フレネミーではないかと不安になった

心から思って言った褒め言葉は、フレネミーの行動ではありません。特徴を知った直後は、自分の言葉すべてが疑わしく見える時期があるんです。

見分ける基準は、褒め言葉の後に条件や比較が付いていたかどうかです。「可愛い」で終わっているなら祝福で、「可愛い、私と違って」のように比較が付いていたら、比べるクセの入口です。

一人で抱えないために

自分の行動に気づいた後、一人で考え続けると「性格が悪い」という自己否定に向かいやすくなります。行動のクセは直せますが、自己否定は行動を変える力を奪います。家族や信頼できる人に話す、あるいはオンラインカウンセリングなど第三者に話す選択肢を持っておくと、改善を続けやすくなります。

よくある質問

フレネミーを直すのに、カウンセリングは必要ですか。

一番出ているクセ1つと置き換えの一言1つなら、一人で始められる方がほとんどです。ただ、一人で考え続けて自己否定が強くなる時や、悩みで眠れないなど生活に支障が出ている時は、カウンセリングなど第三者に話す選択肢も持っておいてください。

フレネミーの直し方に、どのくらいの期間がかかりますか。

個人差が大きく、期間を約束することはできません。目安として、気づく回数が増える時期、出る前に一拍おける時期、置き換えの一言が自然に出る時期の順に進みます。相手の反応が変わるのは、2つ目の時期に入ってからが多いです。

直している途中で、またやってしまいました。

やってしまった後に気づけているなら、それがステップ1です。責めずに、次の同じ場面で置き換えの一言を使ってみてください。1回の失敗で振り出しに戻ることはありません。

相手に「直したい」と伝えた方がいいですか。

おすすめしません。「これまでフレネミーだった」と受け取られ、関係が急に壊れることがあります。直したことは、次に相手のいい報告を聞いた時の最初の一言で伝わります。

一番出ているクセが2つあって、どちらから直せばいいか分かりません。

直近1週間で、実際に言葉や態度に出た方から始めてください。どちらも出た気がする時は、相手の反応がはっきり変わった方を選びます。1つが落ち着いてから、もう1つに移れば間に合います。

直すのは、フレネミーだと感じた相手1人に対してだけでいいですか。

はい、1人で十分です。全員に対して一度に直そうとすると続きません。診断で思い浮かべた相手との場面だけで3ステップを回すと、他の相手には自然と広がります。

まとめ

この記事の要点
  • フレネミーは行動のクセ。治すのではなく、クセの直し方として取り組む
  • 全部を直そうとせず、一番出ているクセ1つを12問診断か表で特定する
  • 直し方は気づく・止める・置き換えるの3ステップ。置き換えの一言は1つに固定する
  • 衝動は「いい報告」「二人きりの噂話」「SNSの近況」の3つのトリガーで出るので、場面の前に準備する
  • 相手に告白せず、自分を責めず、1年後は会った後に疲れない自分になることを目印にする

フレネミーについて迷ったら、まずフレネミー診断ナビ トップから、意味・特徴・対処法まで順にたどれます。相手の側の行動が気になる時は、行動サイン20項目のフレネミー診断で確認できます。

フレネミー診断ナビ

フレネミー診断ナビ 編集部

「友達の顔をした敵」フレネミーについて、見分け方・距離の取り方・心理を、当事者の声と公開情報をもとに整理している案内サイトです。 公式サイト

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